エリアスキャンカラーカメラとラインスキャンカラーカメラは、何が違うのか

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貴社の装置用途に適した新しいカメラを探す際、数多くの選択肢から最適なものを選ばなくてはなりません。さまざまなカメラの選択肢を見ていく前に、エリアスキャンカメラとラインスキャンカメラのどちらが貴社の装置用途に適しているかを決める必要があります。ところで、この2つのカメラタイプは何が違うかわかりますか?本ブログでは、エリアスキャンカラーカメラとラインスキャンカラーカメラの違いについて解説します。

エリアスキャンカラーカメラ

エリアスキャンカメラは一般に、検査や選別、解析の対象となる物体の形状や境界が決まっている場合に利用されます。例えば、果物や箱、プリント回路基板などの3次元の対象物を個別に検査する場合、縦横に画素が配列されたスクエアなセンサで2次元画像を生成するエリアスキャンカメラが最適です。

連続した対象物を移動させながら行う検査に利用することもできますが、その場合は画像ごとに重なり合うエリアを設定して撮像し、さらに適切に解析するためにはそれらをつなぎ合わせるための処理が発生します。この後処理の負荷が非常に高くなる可能性があります。

エリアスキャンカメラは、定義された領域を超高速で撮像できます。また、ラインスキャンカメラと比べて初期設定や設置が容易で、汎用性に優れています。

貴社の装置用途に適したカラー画像処理向けカメラ選びに迷ったら…
ぜひTech Guide: カラーイメージング」を参考にしていただき、貴社の装置用途に最適なカラー画像処理向けカメラを選択しましょう。

ラインスキャンカラーカメラ

ラインスキャンカメラは、ロール状やシート状製品、長さやサイズが異なる製品の検査用途に最も有効です。対象物の始点と終点が明確でない場合や、サイズが決まっていない場合に最適です。

例えば、いわゆる「ウェブ」検査で、ロールペーパーや織物、鋼材の検査が必要な場合は明らかにラインスキャンカメラが第一選択肢となります。同様に、果物や野菜、穀物などが不規則に並ぶコンベヤシステムや、森林や農地を上空から捉える航空画像の撮影にもラインスキャンカメラが有力な候補です。ラインスキャンカメラは、1ライン分の画素を繰り返し高速で取り込むことによって、移動している対象物を走査します。

カメラが取り込む連続的な「リニア画像」は、取り込みと同時に解析することも、ソフトウェアによってラインを順次再構築し、解析用の大きな画像を生成することもできます。

連続的に動作するため、ラインスキャンカメラの垂直解像度は実質的に「無制限」です。エリアスキャンカメラと比べて、全体の解像度がはるかに高い2次元画像を比較的容易に生成することができます。

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どちらのカメラが貴社のマシンビジョン用途に最適ですか?

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