JAIは、SweepおよびSweep+シリーズの高速メガピクセルカラーラインスキャンカメラ3機種に、新たにSFP+(Enhanced Small Form-Factor Pluggable)インタフェースを備えたモデルが加わることを発表しました。新モデルは10ギガビットイーサネットネットワークを備えています。3×4096ピクセルのCMOSセンサ(ラインレート97 kHz)を採用したSW-4000T-SFPと、4×4096ピクセルのCMOSセンサ(ラインレート72 kHz)を採用し可視(R/G/B)と近赤外域(NIR)を同時に撮像可能なSW-4000T-SFPは、プリズム分光式カラーラインスキャンカメラ。4096ピクセルを最大66 kHzのラインレートで出力可能なSW-4000TL-SFPは、トライリニア式カラーラインスキャンカメラです。
SFP+インタフェースはコンパクトで、光ファイバケーブルを介してデジタルデータを送受信するトランシーバモジュールを利用した、ホットプラグ対応のネットワークインタフェースです。
光ファイバケーブルは電磁干渉やクロストークの影響を受けないため、SFP+インタフェースは、きわめて高いデータレートでデータ損失の問題がないだけでなく、非常に長いケーブルでもレイテンシー(データ伝送遅延)が低く、低ノイズかつデータ欠損のない状態で大容量のデータパッケージ伝送を可能にするなど、さまざまな利点を提供します。
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Sweep+シリーズの新製品SW-4000T-SFP - 3×4096ピクセルのCMOSセンサ(最大ラインレート97 kHz)採用し、SFP+インタフェースを搭載しています。
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新製品のカラーラインスキャンカメラは、OM4タイプの光ファイバケーブルを用いて最大ケーブル長が400 mの10GBASE-SR(Short Range:短距離)、OS2タイプの光ファイバケーブルを用いて最大ケーブル長が10 kmの10GBASE-LR(Long Reach:長距離)、光ファイバケーブルのケーブル長が最大40 kmという10GBASE-ER(Extended Reach:超長距離)に対応しています。
SW-4000T-SFPとSW-4000Q-SFPでは、ユーザーが選択可能な2つの画素サイズモードを用意しています。7.5×7.5 µm(Mode A)は、素早い応答性が要求される用途に適しています。一方7.5×10.5 µm(Mode B)は、光量が多い環境や低速のラインレートで動作させる場合に、より高いダイナミックレンジとS/N比を提供します。SW-4000TL-SFPの画素サイズは、7.5×7.5 µm固定です。加えて、CMOSセンサはそれぞれが隣接する2つのラインを持っています。この配列により、水平方向だけでなく、垂直または水平垂直両方のビニングが可能です。
また、新製品のカメラには、充実した色空間変換機能が搭載されています。RGB標準形式をsRGBやAdobe RGBだけでなく、HSIやCIE XYZへ変換することもできます。さらに本機能はプログラマブルになっており、ユーザーが変換テーブルを定義して特定の目的に適した色空間変換をカスタムでプログラムすることも可能です。
他にも基本機能として、ゲインコントロール、黒レベル補正、マニュアル/自動ホワイトバランス調整、シェーディング補正、PRNU/DSNU補正やROI機能を備えています。
有効な用途の例
高速印刷検査、紙幣検査
ボトルや缶などの円筒容器の検査
廃棄物の選別(色付きプラスチックやガラスなど)
金属板検査、コインロール検査
原石や砕石の選別
食品の選別(野菜、果物など)
線路や道路の検査
列車やコンテナの検査
ロボテクス、電池の検査など