JAI、新型カメラ「Go-Xシリーズ」を発表 Sony Pregius Sセンサー搭載

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コペンハーゲン - 本日、JAIは小型マシンビジョンカメラ「Go-Xシリーズ」に、最新のSony Pregius S CMOSセンサーを搭載したグローバルシャッターカメラ24モデルを追加・拡充することを発表します。追加モデルは、CoaXPress 2.0インターフェースの12モデルと、GigE Vision(1000BASE-T)インターフェースの12モデルに分類されています。今年後半には、5GBASE-Tで動作するGigE Visionインターフェースを搭載したGo-Xシリーズカメラ12モデルを追加する予定です。

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Pregius Sセンサーは、感度を損なわずに画素サイズを小さくするために、裏面照射を採用しています。JAIはこの技術を活用し、Go-Xシリーズのコンパクトサイズを維持しながら、さらに解像度の高い製品をお客様に提供することが可能になりました。

Go-Xシリーズは、これまで2.3メガピクセルから12.3メガピクセルまでの解像度を取り扱ってきましたが、今回の追加モデルで24. 5メガピクセルまで拡大しました。2.74μmの画素サイズにより、新しい24.5メガピクセルのGo-Xシリーズも他のモデルと同様、29mm×29mmのサイズとCマウントレンズに対応した1. 2インチ光学フォーマットを採用しています。カメラの長さはインターフェースにより異なりますが、51.5mmから55mmとなっています。

Go-Xシリーズでは、これまでGigE VisionとUSB3 Visionの2種類のインターフェースを展開していましたが、今回追加された12モデルには第3のインターフェースであるCoaXPressを搭載しています。

GOX-16205-CXP_Packshot-45-degreeGigE Visionの新12モデルは、マシンビジョン業界で評判の高いインターフェース規格のネットワーク機能と、グラバーレス接続を備えています。24.5メガピクセルの4fpsから5.1メガピクセルの23fpsまで、1Gbpsの帯域幅に応じたフレームレートで動作します。

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JAIのGigE Visionモノクロモデルは、GigE Vision規格の利便性と柔軟性を備えつつ、さらに高いフレームレートを必要とするお客様のために、新たにロスレス圧縮機能「Xpress」を採用しました。Xpress圧縮アルゴリズムは、冗長な画像情報を符号化し、カメラからの出力データサイズを縮小して、ホストプロセッサー上で動作するソフトウェアで完全に再構成します。

すべての新モデルは、柔軟なサブピクセル・スケーリング機能「Xscale」を搭載しています。Xscaleは、2x1、2x2、4x4 など従来の画素単位のビニングに代わる機能を提供します。Xscaleは、浮動小数点数設定により、端数を含む複数画素から仮想画素を生成することで、古いカメラを交換する際に画素サイズ、光学フォーマット、解像度を一致させることが可能です。

今回の新製品は、既存のGo-XシリーズのGigE VisionおよびUSB3 Visionカメラ24モデルと合わせて、シリーズ全体で48モデルとなります。すべてのGo-Xカメラは、80Gの耐衝撃性と10Gの耐振動性を有し、一般的な産業環境と連続稼動条件下での故障を避けるため、最適な放熱設計が施されています。既存モデル同様、6年間の保証付きです。