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USB3 Visionインタフェースを採用したJAI Sparkシリーズの最新1240万画素カメラ「SP-12401-USB」を発売

作成者: JAI|12月 4, 2018

JAIは、高解像度エリアスキャンカメラSparkシリーズの新製品「SP-12401-USB」を発表しました。本カメラはモノクロモデル(SP-12401M-USB)とカラーモデル(SP-12401C-USB)の2モデルを用意。両モデルともに、3.45 µmの小さな画素サイズとダークノイズ評価2.5エレクトロン未満という低ノイズ設計が特徴のソニー製Pregius™ IMX304 CMOSセンサを搭載し、低照度条件下でも優れた画質を実現します。

本カメラは標準USB3 Visionインタフェースを備え、全画素読出し時に8bitモノクロ画像(4112×3008)またはRAWベイヤー画像(4088×3000)を23.4 fpsで出力。12ピンコネクタからの電源供給とトリガ入力にも対応しています。

従来のSparkシリーズが備える高い耐衝撃性と耐振動性を維持しながらも、従来モデルよりはるかに小さい「次世代型」の新筐体を採用。外形寸法は44×44×44 mmで、これまでの50%を下回る筐体容積でありながら、耐衝撃(80G)耐振動(10G)という産業用グレードの堅牢性を備えています。

本カメラで最も注目すべきは、JAIのプリズム分光式カラーカメラだけに搭載されている高度なイメージング機能を含む、カラー画像処理性能を備えていることです。一つは、高度な5×5デベイヤー処理アルゴリズムを利用した24bit/30bitの色補間処理です。補間された画像は、標準RBG形式のまま出力するだけでなく、本カメラに搭載されている色空間変換機能を利用して、HSIやCIE XYZ、sRGB、Adobe RGBへ変換したり、ユーザーが変換テーブルを定義して、特定の目的に適した色空間変換をカスタムで設定することも可能です。

さらに、6種類の原色/補色(赤、緑、青、シアン、マゼンタ、黄)の強度を調整できる色強調機能を搭載。各色を最大2倍まで強調することが可能です。例えばライフサイエンス分野でこの機能を使うことで、血液の赤色と周辺の組織をより明確に見分けることができます。本機能は、目的の物質をより「目立たせる」際に大きく寄与します。

その他カラーとモノクロの両モデルに共通する機能として、シングルROI/マルチROI機能、画像内でキーとなる境界を特定してコントラストを調整するエッジ強調機能があります。

本カメラは、1.1型Cマウントレンズに対応。コンパクトな筐体とコンパクトなレンズフォーマットによってライフサイエンスからロボティクスまで幅広い用途へ柔軟に導入していただけます。